ボイトレを始めたけれど、どの曲で練習すればいいのか分からない…そんな状態、ありませんか。
YouTube見ても、スクールのサイト見ても「おすすめ曲30選」みたいな記事ばかりで、結局どれを選べばいいのか迷う。この記事では、難易度と目的で整理して、自分に合った練習曲を見つけやすくしました。
ボイトレのおすすめ曲を難易度と目的で選ぶ基準

練習曲選びで一番大事なのは、難易度が自分の声に合っているかどうかです。
音程が取れる範囲、息継ぎができる長さ、リズムについていけるテンポ。
この3つがすべて「ちょうどいい」曲を選ぶと、無理なく続けられます。
音無しカラオケで歌いやすい曲と、ボイトレに向いてる曲って違うんですか?



そこ、よく混同されるんだよね。カラオケは「楽しく歌える」が基準、ボイトレは「技術が身につく」が基準なんだ
カラオケで盛り上がる曲は、転調が激しかったりサビで急に高くなったりして、実は練習には向かないこともあります。ボイトレのおすすめ曲は、音域の移動が少なめで、発声を意識しながら歌える曲です。
| 初級曲 | 中級曲 | 上級曲 | |
|---|---|---|---|
| 音域の幅 | 1オクターブ以内 | 1.5オクターブ程度 | 2オクターブ近く |
| 息継ぎの頻度 | 多め | 普通 | 少なめ |
| テンポ | ゆっくり〜普通 | 普通 | 速め |
| 地声と裏声の切り替え | ほぼなし | 一部あり | 頻繁 |
この表を目安に、自分の今の状態に合った曲を選んでください。焦って難しい曲に挑戦すると、喉を痛める原因になります。
初心者が最初に確認すべき自分の音域と声質
練習曲を選ぶ前に、自分の声がどこまで出るか確認しておくと失敗が減ります。
ピアノアプリやチューナーアプリで、一番低い声から一番高い声まで出してみてください。
- ピアノアプリで音を出す
- 一番低い声を確認
- 一番高い声を確認
- 地声の範囲をメモ
測定した範囲を記録しておけば、曲選びで迷ったときの判断材料になります。
スマホのメモ帳に「lowなF2〜hiなA4」のように書いておくだけでも十分役立ちますよ。
地声で無理なく出る範囲が「今の実力」です。
裏声を混ぜれば高音が出る人もいますが、最初は地声だけで歌える曲から始めた方が発声の土台が作れます。
A4(ラの音)を基準にした音域チェックのやり方
A4というのは、ピアノの真ん中あたりの「ラ」の音です。
男性の場合、この音が地声で無理なく出れば初級曲のサビには対応できます。
女性の場合、A4は低めの音域なので、もう少し上のC5(ド)まで出るか確認してください。
スマホのピアノアプリで「ラ」の音を鳴らして、同じ高さで「あー」と声を出してみる。これだけで、自分がどの高さまで楽に出るか分かります。
地声と裏声の境目を確認しておく重要性
地声から裏声に切り替わる瞬間、声がひっくり返る感覚があるはずです。この境目を把握しておくと、曲選びで「サビが裏声になる曲か、地声のまま歌える曲か」を判断できます。
裏声への切り替えが苦手な人は、サビで急に高くならない曲を選ぶのが正解です。
無理に裏声を使おうとすると、声帯に負担がかかって喉を痛めます。
練習曲選びで避けるべき3つの失敗パターン
初心者がやりがちな失敗があります。
これを避けるだけで、上達のスピードが変わってきます。
- 好きな曲だからという理由だけで選ぶ
- 音域が広すぎる曲を無理に歌う
- テンポが速すぎて歌詞が聞き取れない曲
好きな曲で練習したい気持ちは分かりますが、最初は「歌いやすい曲」を優先した方が結果的に早く上達します。
好きな曲は、基礎ができてから挑戦してください。
音域が広すぎる曲は、声を無理に引っ張ることになります。
サビで声が裏返る、息が続かない、そんな状態になったら一度曲を見直した方がいいです。
難易度の判断に使える3つの指標を整理しておく
曲の難易度は、楽譜を見なくても何となく分かります。
以下の3つに気をつけてください。
- 音程の上下が激しくないか
- 息継ぎのタイミングが自然か
- 歌詞が詰め込まれていないか
音程が上下に飛ぶ曲は、声帯のコントロールが難しいです。
息継ぎが少ない曲は、肺活量が足りないと途中で苦しくなります。歌詞が詰め込まれている曲は、発音が雑になりがちです。
この3つの指標で「これなら歌える」と感じる曲を選べば、無理なく練習できます。
【初級編】ボイトレのおすすめ曲で音程とリズムを安定させる


初級の段階では、音程を正確に取る練習と、リズムを崩さず歌う練習が中心になります。
複雑な技術は後回しにして、まずは「ずれない・外さない」を目指してください。
| 365日の紙飛行機 | マリーゴールド | 桜坂 | 香水 | |
|---|---|---|---|---|
| 音域 | 狭い | 狭い | 中程度 | 狭い |
| テンポ | ゆっくり | 普通 | ゆっくり | 普通 |
| 息継ぎ | 多め | 少なめ | 多め | 普通 |
| 練習ポイント | 抑揚 | 音量キープ | ロングトーン | リズムキープ |
この表の曲は、どれも音域が狭めで初心者に向いています。自分の声質に合いそうなものから試してみてください。
女性向け、キーが低めで音域の移動が少ない練習曲
女性の初心者には、サビで急に高くならない曲がおすすめです。音域が狭い曲を選ぶと、声を無理に張り上げずに済みます。
「365日の紙飛行機」で抑揚と息継ぎを意識する
この曲は、AKB48の中でも音域が低めで歌いやすいです。
サビで高音が続かないので、初心者でも安心して歌えます。
注目すべきは抑揚です。「笑顔でいられるように」の部分で、声の大きさを変える練習ができます。
一定の音量で歌うのではなく、感情を込めて強弱をつけてみてください。
息継ぎのタイミングも自然なので、どこで吸えばいいか迷いません。
最初は歌詞を見ながら、息継ぎの位置を心がけて歌ってみてください。
「マリーゴールド」で一定の音量キープを身につける
あいみょんの曲は、音域が狭くてシンプルです。
でも、だからこそ「歌の上手さ」がはっきり出ます。
音程が安定しているか、声量が一定かどうか、誤魔化しが効かないんです。
サビの息継ぎが少ないのがポイントです。「あれもこれも全部嫌いにならないで」のフレーズを一息で歌い切る練習をすると、腹式呼吸の力がつきます。
変なところで息継ぎしてしまうとリズムが崩れるので、原曲をよく聴いて、どこで吸っているか確認してください。
男性向け、中低音域で腹式呼吸の土台を作る練習曲
男性の初心者は、まず中低音域で安定した声を出す練習から始めます。高音に挑戦するのは、低音がしっかり出るようになってからで十分です。
「桜坂」でロングトーンと息の支えを練習する
福山雅治の「桜坂」は、ゆったりしたテンポで腹式呼吸を意識しやすい曲です。中低音域が中心なので、無理なく歌えます。
ロングトーンの練習にも向いています。
「桜坂」というフレーズで、声を伸ばす時に息が途切れないよう意識してください。
お腹から息を支える感覚が掴めます。
抑揚をつける部分も多いので、語尾を少し抜いて雰囲気を出す練習もできます。
マイクを近づけすぎず、柔らかい声のニュアンスを大切にしてください。
「香水」でリズムキープと発音を整える
瑛人の「香水」は、キーが高くなくてシンプルな曲です。ボイトレを始める前のウォーミングアップにも使えます。
リズムをキープする練習に向いています。「別に君を求めてないけど」の部分で、走らないように注意してください。
メトロノームに合わせて歌うと、リズム感が鍛えられます。
発音も意識しやすい曲です。
歌詞が詰め込まれていないので、一つ一つの言葉をはっきり発音する練習ができます。
初級曲で身につけておくべき3つの基礎技術
初級曲を繰り返し練習することで、以下の3つの技術が自然に身につきます。これがボイトレの土台になります。
- 音程を外さずに歌う
- 一定の音量を保つ
- 息継ぎのタイミングを守る
この3つができるようになったら、中級曲に進んでも大丈夫です。焦らず、同じ曲を何度も歌って体に染み込ませてください。
【中級編】ボイトレのおすすめ曲で音域を広げていく


初級曲が安定して歌えるようになったら、次は音域を広げる練習です。高音と低音の切り替え、裏声への移行、ミックスボイスの練習に適した曲を選びます。



中級になると、やっぱり高音の練習が必要になりますか?



そうだね。でも無理に高音を出すんじゃなくて、「切り替え」を練習するイメージだよ
高音を出す力技ではなく、地声と裏声を滑らかにつなぐ技術を身につけると、声帯への負担が減ります。
中級曲は、その練習に向いているんです。
女性向け、高音と低音の切り替えがある練習曲
女性の中級者には、サビで音域が広がる曲がおすすめです。低音から高音への移行を自然に練習できます。
「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」でピッチコントロールを磨く
アンジェラ・アキのこの曲は、第75回NHK全国音楽コンクール・中学校の部課題曲に使われました。
合唱版もあって、音程の練習には最適です。
サビの「今負けそうで 泣きそうで」の部分がポイントです。
高いところから一気に低くなるので、ピッチコントロールを意識しないと音程がずれます。
伴奏がピアノだけなので、リズムキープの力もつきます。メロディに集中して、音程の上下を正確に追ってください。
「三日月」で裏声への移行を滑らかにする
絢香の「三日月」は、感情表現を意識しながら裏声を使う曲です。
エモーショナルな曲なので、ただ音程を取るだけでなく、声色も変える練習ができます。
「君がいない夜だって そう no more cry もう泣かないよ」の部分は、音程の上下がかなり激しいです。
地声と裏声をどこで切り替えるか、自分で工夫してみてください。
裏声で歌う部分もあるので、地声から裏声への移行を滑らかにする練習になります。最初は裏声のタイミングが遅れがちなので、原曲をよく聴いて真似してみてください。
男性向け、サビで高音域が続く練習曲
男性の中級者には、サビで高音が続く曲を選びます。
腹式呼吸を使った高音発声と、ミックスボイスの切り替えを練習できます。
「Pretender」で腹式呼吸を使った高音発声を習得する
Official髭男dismの「Pretender」は、音域が広めでサビで高音が続きます。
地声で無理に出そうとすると喉が締まるので、腹式呼吸に気をつけてください。
サビの「君とのロマンスが続いていくように」の部分は、息をしっかり支えないと高音が出ません。
お腹に力を入れて、息を押し出す感覚を掴んでください。
高音で無理に息を押し込むと、声が引っかかります。胸の支えと前方の響きを意識すると、楽に高音が出るようになります。
「宿命」で地声とミックスボイスの切り替えを練習する
Official髭男dismの「宿命」は、低めのパートと高めのサビが混在しています。地声の厚みと、高音でのミックスボイスを切り替える練習になります。
サビは「力を入れる箇所」を決めて、全部を力ませないことが大事です。
先にブレスを取って、言葉の始めで声を立ち上げると安定します。
言葉の明瞭さも求められる曲なので、子音をはっきり発音してください。
母音は柔らかく、子音は短く。このバランスが取れると、サビでも言葉が潰れません。
中級曲に進む前に確認しておくべきチェックポイント
中級曲に進む前に、以下の3つができているか確認してください。できていなければ、もう少し初級曲で練習した方がいいです。
- 初級曲を録音して聴いて、音程のずれが気にならないレベル
- 息継ぎで曲が止まらず、自然に流れる
- 声量が一定で、サビで声が裏返らない
この3つができていれば、中級曲に進んでも大丈夫です。焦らず、自分のペースで進めてください。
【上級編】ボイトレのおすすめ曲で表現力と技術を仕上げる
上級曲は、音域の幅と表現技術が求められます。ビブラート、フェイク、強弱のつけ方、声の柔らかさ。
中級までに身につけた技術を総動員して歌う曲です。
上級曲に挑戦する前に、声帯のケアを心がけてください。高音が続く曲は、喉を痛めやすいです。
水分補給と休息を忘れずに。
女性向け、音域の幅と表現技術が求められる練習曲
女性の上級者には、音域が広くてビブラートやフェイクが必要な曲がおすすめです。
聴く人の心に響く歌い方を目指します。
- 「愛をこめて花束を」(Superfly) – 音域の広さと転調への対応
- 「逢いたくていま」(MISIA) – 強弱のつけ方とビブラート
- 「First Love」(宇多田ヒカル) – 繊細な表現力と柔らかい声
「愛をこめて花束を」は、プロでも苦労するほど難解な曲です。
ラストの「愛を込めて花束を」で一音転調するので、半音ではなく一音上がる転調に対応する練習ができます。
「逢いたくていま」は、クレッシェンドとデクレッシェンドが繰り返されます。
声量のコントロールを鍛えたい人に向いています。
男性向け、ベルト発声とスタミナを鍛える練習曲
男性の上級者には、サビで声をしっかり張る曲がおすすめです。ベルト発声(地声で力強く高音を出す技術)の練習になります。
- 「Lemon」(米津玄師) – 独特なリズムと高音域
- 「天体観測」(BUMP OF CHICKEN) – サビのアタックとスタミナ
- 「I LOVE…」(Official髭男dism) – 音域の幅と表現力
「Lemon」は、腹式呼吸を意識しないと高音部分が苦しくなります。リズムが独特なので、テンポに慣れるまで繰り返し聴いてください。
「天体観測」は、サビで声を張る練習に向いています。バンドサウンドの中でも言葉が潰れないよう、発音を明確にしてください。
上級曲を歌いこなすために必要な3つの準備
上級曲に挑戦する前に、以下の3つを準備してください。
準備不足だと、喉を痛める原因になります。
- ウォームアップを10分以上する(リップトリル・ハミング)
- 曲を何度も聴いて、歌い方を真似る
- スローテンポで練習してから本来のテンポに戻す
ウォームアップなしで高音曲を歌うのは、準備運動なしで全力疾走するようなものです。声帯を温めてから歌い始めてください。
難しい部分はスローテンポで練習すると、音程の動きが分かりやすくなります。
慣れてきたら、少しずつテンポを上げてください。
ボイトレのおすすめ曲を使ったうまくいく練習ルーティン
曲を選んだら、次は練習の仕方です。
毎日歌い続けるのではなく、休息も入れたルーティンを組むと、声帯の疲労を防げます。



毎日練習した方がいいんですか?



休むことも大事。週に3回、1回20〜30分が続けやすいよ
ボイトレは筋トレと同じで、練習と休息のバランスが大事です。毎日歌い続けると、声帯が疲労して逆に声が出にくくなります。
週3回・1回20分で上達する練習の組み立て方
週に3回、1回20〜30分の集中練習を継続するのが理想です。長時間の練習より、短時間を繰り返す方が声帯に負担がかかりません。
- ウォームアップ(5〜10分) – リップトリル・ハミング・低音からのスライド
- メイン練習(10〜15分) – 選んだ曲を部分的に繰り返す
- クールダウン(5分) – ハミングで声帯を落ち着かせる
ウォームアップは、声帯を温めるための準備運動です。
リップトリルは唇を震わせながら声を出す練習で、声帯への負担が少ないです。
メイン練習では、曲全体を通して歌うのではなく、難しい部分だけを繰り返してください。苦手な箇所を集中的に練習する方が、効率的に上達します。
録音で自分の声を客観的にチェックする習慣
自分の歌声を録音して聴くと、音の抜け・息継ぎ位置・発声の崩れが見えてきます。
歌っている時には気づかない癖が、録音で分かるんです。
スマホの録音アプリで十分です。
練習後に聴き返して、以下の3つを確認してください。
- 音程がずれている箇所はどこか
- 息継ぎのタイミングは適切か
- 声が裏返ったり弱くなったりしていないか
録音を聴くのは正直つらいです。
自分の声が思っていたのと違って、がっかりすることもあります。
でも、ここを乗り越えないと上達しません。
カラオケ本番で実力を発揮するための実践ポイント
練習で歌えても、カラオケで歌うと緊張して声が出ない…そんな経験、ありませんか。本番で実力を発揮するには、いくつかコツがあります。
- キー調整は遠慮なく – 自分が楽に出せる音域に合わせる
- マイクの使い方 – 高音は少し遠ざけ、弱音は近づける
- 喉ケア – 本番前は水分補給(常温の水)、激しい発声直後は無理しない
キー調整は恥ずかしいことじゃないです。自分が楽に歌える音域に合わせると、表現に集中できます。
マイクを一定距離に保つ練習をすると、声量のコントロールがうまくなります。高音でマイクを近づけると、音が割れて聞こえるので注意してください。
よくある質問
- ボイトレの初心者は、まず何から始めればいいですか?
-
自分の音域を確認してから、初級曲を1曲選んでください。音域が狭くて息継ぎが多い曲が向いています。いきなり高音が続く曲に挑戦すると、喉を痛める原因になります。
- 初級曲から中級曲に進むタイミングはいつですか?
-
初級曲を録音して聴いて、音程のずれが気にならないレベルになったら進んで大丈夫です。焦らず、同じ曲を何度も歌って体に染み込ませてください。
- ボイトレの練習は毎日やった方がいいですか?
-
週に3回、1回20〜30分が続けやすいです。毎日歌い続けると、声帯が疲労して逆に声が出にくくなります。休息も大事です。
- カラオケで歌いやすい曲と、ボイトレに向いてる曲の違いは何ですか?
-
カラオケは「楽しく歌える」が基準、ボイトレは「技術が身につく」が基準です。転調が激しかったりサビで急に高くなったりする曲は、練習には向かないこともあります。
まとめ:ボイトレのおすすめ曲、結局どう選べばいいのか
ボイトレで一番大事なのは、自分の声に合った曲を選ぶことです。好きな曲を歌いたい気持ちは分かりますが、最初は「歌いやすい曲」を優先した方が結果的に早く上達します。
初級曲で音程とリズムを安定させて、中級曲で音域を広げて、上級曲で表現力を磨く。この順番を守れば、無理なく続けられます。
録音を聴くのはつらいかもしれませんが、自分の声を客観的に聴く習慣をつけると、上達のスピードが変わります。
焦らず、自分のペースで。
まずは初級曲を1曲、完璧に歌えるようになることから始めてみてください。


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